健康食品と医薬品の違いは?サプリに期待してよいことを正しく整理しよう

両者は、根拠となる法律から別のものです。医薬品は病気の治療などを目的とし、国の承認審査を受けます。健康食品は食品であり、その審査を受けていません。だから表示できる内容も変わります。区分は大きく3つ。医薬品、保健機能食品、いわゆる健康食品です。この地図を持てば、広告文の読み方が変わります。判断に使う情報は、目的・摂取目安量・原材料・形状・注意表示・続けやすさの6項目。順に整理します。

【この記事のポイント】

  • 医薬品と健康食品は根拠となる法律も目的も異なり、国の承認審査を受けているかどうかが決定的に違う
  • 「健康食品」に法律上の定義はなく、制度としては保健機能食品と、それ以外のいわゆる健康食品に分かれる
  • サプリに期待してよいのは食生活を補うところまで。治療や予防を期待する対象ではない

今日のおさらい:要点3つ

  • 医薬品は承認審査を経た治療などのためのもの、健康食品は食品として食生活を補うもの
  • 表示できる内容は制度で決まっている。広告の印象ではなく表示欄を読む
  • 通院中・服薬中なら、始める前に医師や薬剤師に相談するのが前提

この記事の結論

  • 一言で言うと、違いは「国の承認審査を受けた医薬品か、食品か」という一点に集約されます
  • 最も重要なのは、期待する内容を制度の範囲内に置き直すことです
  • 失敗しないためには、成分名や広告の印象で決めず、表示の6項目を同じ軸で並べること
  • サプリは不足しがちな栄養や日々の食生活を補う食品です。生活の変化に合わせて定期的に見直します

制度の上で、両者はどこから分かれているのか

根拠となる法律が違うので、そもそも目的の設定が別

医薬品は、医薬品医療機器等法(いわゆる薬機法)に基づいて扱われます。病気の診断・治療・予防に使われることを目的とし、有効性と安全性について国の承認審査を受けたものだけが医薬品として販売されます。効能や効果を表示できるのは、この審査を通っているからです。

健康食品は、食品として食品衛生法や食品表示法などのルールのもとにあります。目的は、日々の食生活で補いにくい栄養を補うこと。承認審査という仕組みはありません。だから、疾病の治療や予防を目的とした表示は認められていません。

ここが混ざると、期待の置き場所がずれます。よくあるのが、体調に不安があるときにサプリを探しはじめ、そのまま医療機関に行かないケースです。正直なところ、これはいちばん避けたい流れだと思います。健康食品は医薬品ではありません。治療を目的とするものではなく、体調に不安がある方や通院中・服薬中の方は、医師や薬剤師にご相談ください。

「健康食品」という法律上の区分は、実は存在しない

意外に思われるかもしれませんが、健康食品という言葉に法律上の定義はありません。一般に健康の保持増進に資する食品として売られているもの全般を、まとめてそう呼んでいるだけです。

制度として区分があるのは、保健機能食品のほうです。これは3種類に分かれます。特定保健用食品は、消費者庁長官の個別の許可を受けたもの。栄養機能食品は、国が定めた規格基準に適合していれば、決められた栄養成分の機能に関する表示ができるもの。機能性表示食品は、事業者の責任で科学的根拠を消費者庁に届け出たものです。この3つに当てはまらない商品は、いわゆる健康食品として扱われ、機能に関する表示はできません。

3区分それぞれの詳しい違いは、別の記事で1つずつ扱います。ここで押さえておきたいのは、パッケージに書かれた区分名が、その商品が通ってきた制度上の手続きを示しているという点です。区分名は飾りではありません。読む価値のある情報です。

審査の有無が、そのまま「書けること」の差になる

制度上の位置づけが違えば、表示できる文言も変わります。ここは実物を見るのが早い。

「LIPOSOME ZINC PLATINUM」は栄養機能食品(亜鉛)で、1粒あたり亜鉛15mg、1日1粒が目安です。表示できるのは次の定型文です。

「亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。亜鉛は、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。」

「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。亜鉛の摂りすぎは、銅の吸収を阻害するおそれがありますので、過剰摂取にならないよう注意してください。1日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。」

「本品は、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。」

「リポソームビタミンC+レスベラトロールEX ~女神の雫~」は栄養機能食品(ビタミンC)で、1日100mg、1日1粒が目安です。

「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。」

「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。」

「本品は、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。」

いずれも、栄養素そのものの役割を述べる範囲にとどまっています。そして必ず、多量摂取を否定する一文と、個別審査を受けていないという一文が並びます。この2文は、制度が読者に伝えようとしていることそのものです。

サプリに期待してよいこと、期待してはいけないこと

期待してよいのは「補う」ところまで

補うとは、食事で不足しがちな栄養を足すという意味です。それ以上でも以下でもありません。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」は、栄養素ごとに摂取の考え方を整理した資料ですが、そこでも土台になっているのは食事です。サプリは食事の代わりではなく、上に乗せるものと考えるとずれません。

成分の一般的な説明も、期待の範囲内です。たとえば「巡るヒハツの力 金時しょうがプラス」に使われるヒハツは、古くから香辛料として親しまれてきた植物です。60粒で約60日分、1日1〜2粒が目安で、1袋あたりピペリン320mg、金時生姜300mgを配合しています。素材の背景や配合量は事実として確認できる情報です。ただ、そこから体調の変化を読み取ることはできません。

現場でも「これを飲めば何が変わりますか」というご相談を、よくいただきます。お答えできるのは、表示に書かれていることと、続け方の話までです。物足りなく感じられることもあると思います。それでも、ここを曖昧にしないことが結局は読者の利益になります。

期待してはいけないのは「治す・防ぐ」こと

病気を治す、予防する、症状を軽くする。これらは医薬品の領域であり、健康食品が担うものではありません。仮にそうした表現を見かけたら、その広告のほうを疑ったほうがいい。

国民生活センターは、健康食品に関する相談事例を継続して公表し、広告の印象だけで判断しないよう繰り返し呼びかけています。国立健康・栄養研究所も、素材ごとの情報を公開しています。判断に迷ったときは、販売ページの外にある情報源を1つ持っておくと落ち着いて考えられます。

ある方は、検索窓に同じ言葉を打ち込み続け、レビューを上から下まで読んでは閉じるのを繰り返していたそうです。決められない理由は情報不足ではなく、期待の置き方が定まっていなかったこと。最初は半信半疑のまま、まず表示だけを読む方針に切り替えたところ、比較そのものが短時間で終わるようになったと言います。

迷ったときの判断手順。表示の6項目を同じ軸で並べる

具体的な手順にしておきます。候補の商品について、目的、1日の摂取目安量、原材料、形状、注意表示、続けやすさの6項目を書き出す。それだけです。

書き出すと、比べられない項目が浮かび上がります。目的が違う商品同士は、そもそも並べても答えが出ません。そこで目的を1つに絞る。次に摂取目安量を見て、毎日続けられる回数かを判断する。原材料は上から3つほど読み、注意表示は最後まで読む。別の方は、この6項目をスマートフォンのメモに書いて商品を2つ並べたところ、10分で決まったと話していました。変わったのは判断の手順だけです。

よくある失敗は、成分名の多さで選ぶことです。配合されている素材の数と、自分に必要かどうかは別の話。ケースによりますが、本数や成分数を増やす方向に進むと、管理も判断も難しくなっていきます。増やす前に、目的が1つに絞れているかを確認する。地味ですが、ここがいちばん効きます。

よくある質問

Q1. 健康食品と医薬品は、何がいちばん違いますか

A1. 国の承認審査を受けているかどうかです。医薬品は有効性と安全性の審査を経ており、健康食品は食品として扱われます。

Q2. サプリで病気は治りますか

A2. 治療を目的とするものではありません。健康食品は食生活を補う食品であり、疾病の治療や予防を期待する対象ではありません。

Q3. 「健康食品」に法律上の定義はありますか

A3. ありません。制度上の区分は保健機能食品(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品)と、それ以外に分かれます。

Q4. 栄養機能食品なら、国の審査を受けていますか

A4. 個別審査は受けていません。国が定めた規格基準に適合した場合に、定型の表示ができる仕組みです。

Q5. 医薬品と一緒に飲んでも大丈夫ですか

A5. 自己判断は避けてください。飲んでいる薬と商品名を伝えて、医師や薬剤師にご相談ください。

Q6. 効果があると書かれた広告は信用できますか

A6. 健康食品で疾病の治療・予防をうたうことは認められていません。表示欄と原材料表示を読んで判断してください。

Q7. どのくらいの期間で判断すればいいですか

A7. 期間の決まりはありません。短期間で判定する対象ではなく、食生活の一部として続けながら見直す考え方が向いています。

Q8. 成分の種類が多い商品のほうが良いですか

A8. 数と必要性は別です。目的を1つに絞り、摂取目安量と原材料表示で比べてください。

Q9. 医薬品のように用量を増やしてもいいですか

A9. いけません。表示にも多量摂取を否定する一文があります。1日の摂取目安量を守ってください。

Q10. 価格や在庫はどこで確認できますか

A10. 販売はAmazonの商品ページです。価格・在庫は変動しますので、Amazonの商品ページでご確認ください。

まとめ

  • 医薬品は承認審査を経たもの、健康食品は食品。根拠となる法律も目的も別
  • 「健康食品」に法律上の定義はなく、制度では保健機能食品とそれ以外に分かれる
  • 表示できる内容は制度で決まっている。栄養機能食品の定型表示はその範囲を示している
  • 期待してよいのは食生活を補うところまで。治す・防ぐは医薬品の領域
  • 迷ったら、目的・摂取目安量・原材料・形状・注意表示・続けやすさの6項目を並べる

まずは手元にある商品のパッケージで、区分名が書かれているかを見てみてください。そこが分かれば、その商品に何を期待してよいかも決まります。DETOX LABOの3商品も、区分と1日の摂取目安量が明記されているので、同じ軸で比べられます。購入はAmazonの商品ページから、価格・在庫はそちらでご確認ください。

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お召し上がりにあたってのご注意

  • 本品は医薬品ではありません。疾病の治療・予防を目的としたものではありません。
  • 本品は、特定保健用食品および機能性表示食品ではありません。掲載内容は健康食品としての商品情報であり、効果効能を示すものではありません。
  • 1日の摂取目安量を守ってお召し上がりください。多量に摂取することにより、より健康が増進するものではありません。
  • 原材料をご確認のうえ、食物アレルギーのある方はお召し上がりをお控えください。体質や体調に合わない場合は、摂取を中止してください。
  • 通院中の方、お薬を服用中の方、妊娠・授乳中の方は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談のうえお召し上がりください。
  • 乳幼児の手の届かない場所に保管してください。高温多湿・直射日光を避けて保存してください。
  • 食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
  • 商品パッケージ画像に記載の内容は、各商品パッケージの表示によるものです。仕様・価格・在庫状況は変更となる場合がありますので、最新の情報は各Amazon商品ページをご確認ください。